篠楽研の和田です。
私が篠笛の楽曲復刻に関わったのは、隣町のお囃子会でした。
コロナ期のことです。 その町では、長く篠笛を吹いてきた方が高齢のため、楽曲の継承が途絶えてしまっていました。 太鼓と摺鉦は残っている。けれど、笛だけが消えかけていました。
たまたま、私が所属するお囃子会と、隣町のお囃子会につながりがありました。 「それでは協力してやってみましょう」というのが、始まりです。
地域の祭り囃子は、そこに住む人たちの暮らしと一緒にあります。 笛の音だけが消えても、祭り全体の形が崩れていきます。 一度途切れたものを取り戻すのは、たやすいことではありません。
それでも、もし取り戻せるなら、取り戻したい。 そう思って、私は復刻の作業を引き受けました。