設計の現場 #2

装着した瞬間から音が出る、その設計の核

篠笛に装着された吹場鳴蔵 初音 カチッとタイプ(v59-k5)、歌口側からのクローズアップ

篠楽研の大谷です。

吹場鳴蔵(ふけばなるぞー)の設計でもっとも頭を使ったのは、吹き出し口の形状内部の息の通り道の形状 です。

ここが、音の大きさや鳴りやすさに直接影響します。

息をどう導くか。 どの角度で、どの幅で、どの位置で、笛の歌口の縁に当てるか。 このわずかな差で、音の出方がまったく変わってしまいます。

正直、最初の試作品の段階では、改善の余地がたくさんありました。 v1、v2、v3 と版を重ねながら、一つひとつ調整していきました。 ある角度でぴたりとはまる感覚があり、そこからは「鳴る位置に当たる」確率が一気に上がりました。

吹場鳴蔵を装着すれば、装着した瞬間から音が出ます。 これは大袈裟ではなく、設計でそうなるようにしてあるからです。