ふたりの距離 #3

入門初日、和田さんお手製の笛をいただいた話

しめ縄のある社を背景に掲げた、和田さんお手製の竹の篠笛

篠楽研の大谷です。

吹場鳴蔵(ふけばなるぞー)の話をする時、私はよく「和田さんのお手製の笛」のことを思い出します。

2022年、私が初めてお囃子会に参加した日のこと。 和田さんから、お手製の笛を1本いただきました。

その時に思ったんです。 「入門者にこんなに温かい組織なんだ」と。

ふつう、ひとつの趣味の集まりに新しい人が来ても、こんなふうに迎えてくれることは少ないと思います。 笛を1本作って渡すには、時間も材料も手間もかかります。 それを、何の見返りもなく、新入りの私にくださった。

入門者にとって「最初の道具がある」ことの安心感は、大きいです。 手元に笛があれば、家でも吹けます。練習が続けられます。

和田さんが日頃やっていることは、まさにそれ。 入門者の最初の一歩を、自然に支える人なんです。

吹場鳴蔵という道具を作るのも、その延長線上にありました。