文化を残す #4

「この先100年の宝になります」と言われて

紙に書かれた運指譜の上に置かれた篠笛

篠楽研の和田です。

楽曲を復刻する作業の中で、私たちは3つのものを残しました。 笛、運指譜、自主練習用の動画。

ある時、この準備物を見て、地元の方からこんな言葉をかけていただきました。

「この先100年の宝になります」

その言葉が、いまも忘れられません。

YouTube は、100年先に存在するかどうか、私には分かりません。 でも、笛と運指譜は、本当に100年残るものだと思っています。

紙に書かれた運指譜と、手元にある笛。 電力もインターネットも要らずに、そのまま次の世代に渡せるもの。 ふと思いついて、誰かが棚から取り出すかもしれない。

文化を残すとは、形あるものを残すことでもある。 そう実感した出来事でした。

吹場鳴蔵(ふけばなるぞー)も、同じことだと思っています。 プラスチック製の道具です。 これも100年残るかは分かりませんが、その時々で、誰かの最初の一音を支える道具になればいいと思っています。